保険金未払い問題について知っておこう
今から3年ほど前に、保険金未払い問題が大きな社会問題となりました。
まだ覚えている方も多いことでしょう。さらに国の年金未払い、明治安田生命の保険加入に関する隠蔽事件など、保険業界は今岐路に立たされているといえます。
私たちが、こうした各保険会社の不祥事から学ぶべき事はなんなのかをこれを機にぜひ探ってみましょう。それはまた、保険と私たちの関わり方を改めて見直す機会でもあるのです。
保険金未払いが発生したのは、いづれも馴染み深い大手損保会社の5社です。すなわち、以下の保険機関になります。
東京海上日動 約1万7000件 支払い漏れ金額=非公開
三井住友海上 推定2万8000件 支払い漏れ=約10億円
あいおい損保 約2万9000件 支払い漏れ=約12億円
日本興和損保 約2万2000件 支払い漏れ=約8億円
損保ジャパン 約2万7000件 支払い漏れ=約9億円
蒼々たる顔ぶれですね。しかも未払い対象者数も支払い漏れ金額もただ事でない数字をはじき出していています。というより”ずさん”としか言い様がありません。
なぜこういう事になってしまったのでしょうか?
支払われなかった保険金の内訳を見てみると、ほとんどが特約の部分だったようです。
損保の場合の特約の相場は約3万5千円程度のようですが、なかには1件だけで1千万円をこえる契約をしていた人もいたようです。
それだけの保険料が、あるときまったく入ってこないとしたら、これは債務者にとってはゆゆしき問題です。
損保はいうまでもなく自動車保険の1種です。具体的な保障内容は、車そのものに関する保障、人身傷害に関する保障、賠償責任に関する保障の3本立てになっています。
車の保障は修理代(相手の)に関するものがメーンで、賠償責任も事故に伴う心理的負担に対して責任を負うものとして、これもなんとなく理解できますよね。
人身傷害に関する保障ですが、実は今回不払い問題を引き起こした主たる要因は、この人身傷害に関するものだったのです。
当の専門外行員でさえわかりにくくさせてしまうほど、保障内容が実に複雑きわまりないものになっていて、外交員はもちろんのこと債務者自身も未払い分があったことを知らされるまでは、まったく気づかなかったそうです。
しかも1社のみならず大手損保会社が一様に同じ間違いを引き起こしたということはもっと小規模の、あまり名前も知られていないたくさんの損保会社(というのがあるなら)は、世間で知られていないというだけで、未だに未払いを続けている可能性はないのでしょうか?
どういう経路で、こういった不正配給が暴露されたのかは定かではありませんが、やはりちゃんと保険会社としての最低の責任は果たしてほしいですよね。
怪我と一口に言っても、ケースバイケースでさまざまパターンがありますから、その一つ一つに細やかな保障を、という心遣いから、やむを得ず複雑な内容になっていったのは理解できます。
かといって、それを扱う担当者自身も理解できないというのでは、まさに愚の骨頂です。
私たちは、ここから何を学ぶべきか、本題にもどりましょう。自分たちの生活とお金に関することは、けっして人任せにしないこと。
結局ここにたどり着きます。保険の加入や見直しを考える場合、少しでも疑問に感じたことは、とことん担当者に聞きましょう。そして本当に納得できるものを取り入れていくこと。
利用する私たちももっと賢くならなければなりません。普段から、保険や社会の情勢に無関心にならずに、勉強を怠らないようにして、正しいお金の運営ができるようにしたいものですね。
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カテゴリー:保険見直し考察